酔っぱらいが洋酒扱いしちゃう

すんませーん、生1つお願いでーす。ツレが上がりきったテンションで叫ぶ。

完全に出来上がってるくせに、まだ飲むんかコイツ。アンタ、女はそっちじゃなくこういう生を摂取しようよ。

鞄の中から1枚チラシを取り出す。長い付き合いで、お馴染み醜態は慣れたもの。が、ここまできちゃ流石にねぇ。

「何?洋酒?」「アホ、コスメだっつーの。ほれ、目が回り見れないかもしれんけど、ちゃんと見ろ!」前に突き出す。

虚ろな目を更に細め、どうにか読めたっぽい。「何で今そんな話するんだよ。それより飲もうぜー!」うわぁ典型的酔っ払い。

「別にそれ自体の話がしたいわけじゃない。女捨てるにも程があるでしょと警告さ」

あまりの態度に、少々テーブルを叩きながら大きい声で言えば、怯んだ様子。「わ、分かったから。じゃ説明プリーズ」

「コラーゲンでね・・・」「美味いんか?」「食べ物じゃねぇ!」