まずはケーキをほお張った
久しぶりに真樹が遊びに来た。35歳過ぎても好きな仕事に打ち込み、「長」が付く肩書になった。さっさと結婚退職の私とは正反対の人生を歩むが、何故だか気が合う友人さ。
持ってきてくれたケーキを取り分け、お茶を出す時に気付く。「肌きれいになったよね、秘訣は?」
ちょっと前に彼女は仕事のストレスか、不規則な生活が原因か、かなり荒れていて、本人も結構気にしていたはず。「分かる?変えたんだ」
「すごい全然違うじゃない、ちょっとよく聞かせてよ」「うん、皮膚科の専門ドクターが開発したやつらしい。会社の子から勧められて試したんだけど、調子がすごく良くなり、今じゃ様様っつー感じかな」
確かにハリが出て、若返ったようにも見える。「ネットで注文出来るよ、スターターキットがあるから、まずはそれがおススメかも」「分かった」
まずは二人でおやつをほお張った。彼女は今、仕事に恋に忙しいらしい。